たびーのブログ

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離婚調停当日の流れとは?内容や雰囲気を実体験からリアルに解説!

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なんの法律の知識もない私が離婚調停を申し立てたのはよかったのですが、離婚調停当日、どんな流れでどんなふうに進むのか、まったく想像できませんでした。離婚調停がおこなわれるその日までネットや離婚本で調停について調べに調べました。でも、なんとなくはわかっても、具体的に詳しい内容や雰囲気までは分からない。私と同じような悩みを抱え、離婚調停を考えている方の参考になればと思い、実際に私が体験した離婚調停当日の流れや雰囲気などお伝えしていきます。

離婚調停当日の流れ

 

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離婚調停ってどんな感じで進められるのか、相手と出会わなければいけないのか、などいろいろと心配になると思います。私の場合は、ちょっとDV傾向にあった元旦那なので、元旦那と接触しないように裁判所が配慮してくださいました。

 

基本的に、調停中に相手と会うことはありません。調停はお互い別々の部屋でおこなわれます。私が部屋Aで調停委員さんと話をするなら、元旦那は部屋Bで話をおこない、部屋Aと部屋Bを調停委員さんが行き来する感じになります。

 

調停委員さんは、元先生だったり地域の有識者で、男性1名と女性1名。この調停委員2名と話を進めていきます。

 

【部屋A】私(申し立て人)と調停委員2名で30分
 ↓
(調停委員2名が部屋を移動)
 ↓
【部屋B】元旦那(申し立てられた人)と調停委員2名で30分

 

これを、もう一度繰り返します。よって、1回の離婚調停にかかる時間は、およそ2時間です。

 

離婚調停の調停委員さんってどんな人?

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離婚調停でお世話になる調停委員さん、正式には家事調停委員といいます。先ほどもお伝えしましたが、調停委員は男性1名、女性1名の計2名が担当してくださいます。

 

調停委員の年齢は40歳以上70歳未満と決められています。ある程度の人生経験が求められるので、こういった年齢の方が選ばれているのでしょう。

 

で、どんな人が調停委員となっているのか。弁護士の資格を持っている人や法律の専門的な知識を持っている人、税理士や元公務員など社会生活の上で豊富な知識経験を持っている人が選ばれています。

 

離婚調停では、この調停委員さん2名と過ごす時間が大半です。調停委員さん2名に、自分のことをどう思ってもらえるかが調停の進捗のカギを握ります。

sin-mama.hateblo.jp

 

実体験!離婚調停当日の流れと内容

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調停開始時間の15分前に受付を済ませると、申立人の待合室へ行くよう指示されました。待合室は長イスが4つとパテーションが1つ置いてあって、壁に時計が1つかけてあるだけの部屋でした。調停開始の10時までそこで待機。この瞬間が一番ドキドキ緊張しました。

 

離婚調停が進められる部屋へ移動

10時ピッタリになったとき、申立人の待合室のドアがノックされ、1人の女性が現れました。そして私の苗字が呼ばれたので待合室を出ると、廊下に男性の方もいらっしゃいました。その2人に連れられ隣の部屋へと移動。そこが離婚調停の進められる場所でした。 離婚調停をおこなった部屋は10帖ほど広さで、部屋のまんなかに白い長テーブルが置かれ、調停委員2名と私が向かい合って座りました。 

 

まずは簡単に自己紹介から

女性の調停委員さんがお名前の自己紹介をされ、続いて男性の調停委員さんの自己紹介がありました。私も続いて、「○○(私の苗字)と申します、よろしくお願いいたします」と簡単にご挨拶をしました。

 

調停委員さんの印象

女性の方は笑顔で優しそう、男性の方は厳しそうで怖そうだなぁというのが第一印象。女性の方も男性の方も、60代ぐらいの方でした。

自己紹介の直後に女性の調停委員さんは「旦那さんとフロアも分けてますので安心してくださいね」とおっしゃいました。私は4階の一室で、元旦那は3階の一室が用意されていました。調停委員さんは3階と4階を往復することになるので申し訳なかったですが、裁判所はここまで配慮してくださいました。

 

離婚調停開始!最初の私の離婚調停

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私と調停委員さんとの最初の話し合いは20分ほどで終わりました。何をどう話せばいいのか不安でしたが、調停委員さんがお話を進めてくださるので、話に困ることは一切ありませんでした。

離婚調停での話し合いは、提出していた離婚調停申立書をもとに進められます。私は申立書の『申立ての理由』の欄に複数の○を付け、『最も重要と思うもの』の◎を“生活費を渡さない”にしていました。 

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なので、男性の調停委員さんから「あなたが離婚したい一番の理由は、この生活費を渡さないということでいいんやね?」と確認がありました。

 

私が離婚を選んだ理由

2年3ヶ月の結婚生活で元旦那が働いた期間はトータル5ヶ月。結婚生活も短いが、元旦那が働いた期間も短い。しかも全部アルバイトです。これを調停委員さんに伝えました。

すると2人はかなり驚かれました。「え!?じゃぁどうやって生活してきたの?」と。私の貯金をつかいきったこと、元旦那が義母にこっそりお金を借りてやりくりしていたことなどを答えました。

女性の調停委員さんは「大変でしたねぇ」と。男性の調停委員さんも「ほんまかぁ、大変やったなぁ」とおっしゃってくださいました。今でもこのときのことが印象深く、離婚調停は法律的なことは関係なくて、人と人とが心を持って話し合いをする場なんだとここで気づきました。

あとはDVについてもどの程度のDVがあったのか確認がありました。大ケガをするようなDVはなかったので、調停委員さんはさほど気にとめていなかった様子でした。

 

調停委員さんが頼もしかった

そんな雰囲気の会話で20分ほどが経過。そこで男性の調停委員さんが「それじゃぁ、離婚ということでいいですね?」とおっしゃったので、私は「はい」と答えました。すると、「よっしゃ、早く離婚できるように交渉してきたろ!待っとってな!」と言ってくださいました。本当にいい調停委員さんでよかった。私は申立人の待合室へとまた戻りました。

 

元旦那と調停委員さんの話は40分でした

私の元旦那といえば、人が話しているのを遮ってでも自己主張するタイプの人。きっと、自分のことを正当化して、私のことを悪者扱いしているんだろうなと想像していました。

 

調停委員さんが元旦那の部屋に向かい、待つこと40分。申立人の待合室のドアがノックされました。

 

先ほどの男性の調停委員さんが、また調停の部屋へと案内してくださり3人とも着席。すると、「旦那さん、離婚に合意してくれたで!今日で調停終わりにしよう!」と男性の調停委員さん。女性の調停委員さんも笑顔でうなずいておられる!

 

ビックリしすぎて私は「えっ!?本当ですか!?」と返答。すかさず女性の調停委員さんが「先生(男性の調停委員さんのこと)が、上手に交渉してくださったんですよ~」と。

 

す、すごい・・・っていうか、「よっしゃぁーーー!!!(心のなかで)」とガッツポーズをしました(もちろん心のなかで)。平静をよそおいましたが、たぶん嬉しさが顔ににじみ出ていたと思います。

 

しかし、元旦那は子供の面会交渉を月2回希望。これは譲れないとのこと。早く離婚を成立させたかった私は、この条件を受け入れました。ちなみに養育費は1万円です。もともと養育費は期待していなかったので、1万円は私が提示した金額。相手は支払うとのことでした。

 

1時間で離婚調停の話がまとまりました

元旦那の希望を私は承諾し、またまた調停委員さんが、そのことを元旦那に告げにいきました。待つこと10分ほどだったかな。

 

申立人の待合室のドアがノックされ、女性の調停委員さんが私をアイコタンクトで呼び、「旦那さんと会える?一緒の部屋でも大丈夫?」と仰いました。「わしが間に座ったるから^^」と、男性調停委員さん。

 

ん?なんのこと?と思って一瞬ポカンとしてしまいました。次にどんなことがおこなわれるのか分かりませんでしたが、もう最後やし、、、と思い「はい、大丈夫です」と私は答えました。

 

最後やから、一緒に頑張りましょうね!」と女性調停委員さん。そして私の背中にそっと手を添えてくださいました。優しすぎる調停委員さんに、ウルッとしながら元旦那がいるであろう部屋へ向かいました。向かった場所は、離婚調停最後の場所でした。

 

離婚調停の最終回でおこなわれること

調停委員を通して相手方との話がまとまると、最後に裁判官書記官が登場します。私の離婚調停は、まさかの第1回目が最終回となり、このときがやってきました。

 

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離婚調停は家庭裁判所でおこなわれるし、こんな感じの部屋で最後を迎えるのかと思っていました。

 

でも実際は、最初に調停委員さんとお話をした部屋と同じようなレイアウトの部屋で、

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こんな感じで一つのテーブルをみんなで囲って座りました。なんかイメージと違っていて、最初の緊張はもうなくなっていました。

 

ここでは裁判官が指揮をとってくださいます。まず、調停調書の案となる、調停案の確認をおこないます。この調停案を認めると、公正証書と同じ効力を持つ調停調書が作成されることになります。

 

まず、裁判官が調停案を読み上げます。で、「これでいいですね?」という確認がおこなわれました。私も元夫も「はい」と返答。これにて離婚成立。離婚調停が成立した瞬間に離婚が成立したことになります。

 

DV夫とは時間差で帰宅させてくれます

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調停案が確認されれば、裁判官はすぐに退出されました。そして、元夫も男性の調停委員さんに連れられ別室へと移り、離婚調停後のことについて説明を受けるとのことでした。

 

私はそのまま残り、書記官から『子の氏の変更』についての説明がありました。そして、何に添付されるか忘れてしまいましたが600円の収入印紙を買ってきてくださいと言われました。

 

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郵便局が裁判所内の1階にあるので、女性調停委員さんとそこへ印紙を買いに行き、調停委員さんに印紙を預けてそのまま帰ってくださいとのことでした。そして私が帰ったことを確認したのち、元夫を帰宅させ、元夫と接触しないよう最後まで裁判所は配慮してくださいました

 

そして、別れ際に女性の調停委員さんは「これから大変なこともあると思うけど、頑張ってくださいね!応援していますから!」とおっしゃってくださいました。素敵な調停委員さんに担当していただけて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

離婚調停の流れについてまとめ

離婚調停の流れや雰囲気について、少しはイメージしていただけたでしょうか?調停というと堅苦しいイメージがあると思いますが、全てがそうではないと分かっていただけたと思います。

 

離婚調停は調停委員さんが話を進めてくださいますが、受け身にならないよう、自分が今後どうしたいのかという考えをきちんとまとめておくといいと思います。あとは、調停委員さんにいい印象を与えられるような身なりで臨めば大丈夫でしょう。