な~んの法律の知識もない私ですが、安い費用でできる離婚調停を申し立てて、第1回目の離婚調停で離婚を成立させました。いや、調停委員さんが1回の調停で離婚を成立させてくださいました!
第1回離婚調停は平成28年11月9日におこなわれたのですが、この日が離婚成立の日になるとは夢にも思いませんでした。
私のように夫(もしくは妻)が離婚を拒否していたり、またはお互いに離婚を認めているけど法的に効力のある書面にしっかりと約束ごとを残しておきたい、といった場合に離婚調停をおこないます。ちなみに、私の場合はお金がなく、なるべくお金をかけたくなかったので、弁護士なしで調停をおこないました。
家庭裁判所を利用するとなると、費用が高くつくんじゃ?必要書類がややこしいのでは?といろいろと心配になると思いますが、心配ご無用!あなたにも簡単にできます。それでは離婚調停の費用や必要書類など解説していきます。
離婚調停が1回目で成立した人
私のように、離婚調停第1回目で離婚が成立する人は多くはありません。統計によれば、約15%の人が1回で成立しているそう。一番多いのは、2回目の約22%です。もっと回数を重ねる方が多いのかと思っていましたが、みなさん、案外早めに成立されているようですね。その他、ご参考までに。
0回:6.4%
1回:14.6%
2回:22.4%
3回:19.5%
4回:13.3%
5回:8.5%
6~10回:13.1%
家庭裁判所で必要な離婚調停の費用は?
離婚調停に必要な費用について。私が離婚調停で実際につかった全ての費用は3,340円。これは、収入印紙代と切手代、戸籍謄本の費用です。離婚調停で必要になったお金はたったこれだけ。私の場合はこの金額でしたが、裁判所によって金額は若干異なるようです。
というのも、家庭裁判所によって「用意してくださいね」と言われる切手の枚数が微妙に違うからです。そのへんの金額の違いはあっても、3千円代で調停が可能なんです。
実際に私が調停で必要つかった費用の内訳
・収入印紙代 1200円
・切手代 1090円分
・戸籍謄本 450円
・収入印紙代 600円(調停終了時に必要でした)
合計:3,340円
※「戸籍謄本」は「全部事項証明書」とも呼ばれます。念のために。
収入印紙は離婚調停申立書に添付するために必要なもので、切手は裁判所から送られてくる書類の郵送代として使われます。切手代は、申し立てた相手に郵送される費用も含まれています。
これは家庭裁判所から実際に届いた封筒。「あ、こういうことね!」と思いました。たくさん買った切手はこんな風に使われます。この封筒は、期日通知書が送られてきた封筒。
弁護士をつかわず自分で離婚調停をおこなう場合、家庭裁判所でおこなわれる事務的な作業に必要な費用を負担するだけです。
人生の新しいステージを始める第一歩が、この金額で始められるのはなんだかお安い気がしました。
神戸家庭裁判所姫路支部の切手の内訳
私がお世話になったのは神戸家庭裁判所の姫路支部。神戸家庭裁判所はホームページで切手の内訳を載せておらず、電話で問い合わせが必要です。
電話で問い合わせると、姫路支部で必要な切手の内訳は以下の通りでした。
《切手内訳》
・80円切手:10枚
・10円切手:10枚
・2円切手:10枚
・1円切手:10枚
・140円切手:1枚
切手を持参・郵送するときは、封筒に入れておくと親切だと思います。封筒には、切手の内訳を書いておきました。私の場合は後に、使い切らなかった切手が返ってくることとなり、切手を入れていた封筒が戻ってきました。
離婚調停における家庭裁判所の必要書類
私がおこなった離婚調停で必要だった書類関係は、以下の4種類だけ。
①夫婦関係等調整調停申立書(離婚調停申立書)
②戸籍謄本
③収入印紙
④切手
『夫婦関係等調整申立書』は裁判所のホームページからダウンロードできるので即入手できました。自宅で印刷できない方は、裁判所へ直接行って裁判所でもらうこともできますよ^^そのときに切手の内訳をきいておくとスムーズですね。
戸籍謄本は市役所までとりに行かないと行けません。市役所まで行くことができない場合は郵送でも取り寄せできます。戸籍謄本の費用は450円でした。収入印紙は、1200円と決まっているのでいいですが、切手の内訳については電話等で裁判所へ確認してくださいね。
離婚調停申立書は持参も郵送もOK!
離婚調停申立の書類一式は、家庭裁判所に直接持参してもよし、郵送もよし。私の場合はまだ元旦那と同居中で、なかなか家庭裁判所に持参する時間がつくれなかったので郵送しました。本当は持参して、その場で書類に不備がないかどうか確認してもらいたかったのですが(>_<)
郵送をして、もしも書類の内容に不備があれば受付されません。これではせっかく勇気を出して投函したのに、なんだか拍子抜けですよね。
でも、申し立ての書類の記入は難しくありません。簡単なので大丈夫です^^
余った切手は返ってくる
私は第1回目の離婚調停で離婚が成立しましたが、1回目の調停で離婚が成立するケースは珍しいようです。なので、後日、調停調書と共に余った切手が戻ってきました。手元に返ってきた切手は554円分。
最初に納めた切手が1,090円分だったので、私の離婚調停では536円分しかつかわれなかったようです。
まさか1回目の調停で離婚が成立するなんて自分でもビックリでしたが、裁判所も何度か調停をおこなう前提として、最初に切手を収めさせるようですね。
切手が返ってきたので、最終的に離婚調停でかかった費用は、3,340円改め2,786円。3,000円かからなかったー!安っ!!
調停が長引けば長引くほど、期日呼び出し状を送付する回数も増えるので、その分の送料がプラスで発生して、後に切手代を請求されるようです。
送料分の費用は大目に見たとしても、長引くのは精神的なダメージが大きいです。長引く離婚調停や離婚裁判でウツになる方もいらっしゃいます。たった1回の離婚調停だけでも、かなり疲弊しました^^;
離婚調停は公正証書を作る費用よりも安い!
調停で離婚や面会交渉、養育費が決まったら、最後に調停委員2名と裁判官1名、書記官1名、私と元夫で調停調書の内容確認をおこないました。この調停調書、法的効力があって公正証書と同じ効力を持っているんです。
公正証書といえば、遺言書でつかわれるのがイメージが強いかもしれませんが、公正証書に書かれてあることは絶対なんですよね。なので、離婚のときにもとっても有効。
協議離婚した場合は、養育費の支払いなどを口約束だけで終わらせることが多いみたいです。するとどうなるか。
養育費の不払いがおこっても、泣き寝入りするしかありません。なんと、養育費がきちんと支払われている母子家庭というのは、日本においては約20%しかないそうなんです。
調停調書や公正証書で公に約束しておけば、養育費の支払いが滞ったときでも法的な手段をとりやすくなります。
調停調書と公正証書の費用の違い
ということで、協議離婚でも作成しておくべきなのが公正証書。しかし、公正証書を作ろうと思えば、その費用は5,000円~50,000円以上にもなるんです。金額にひらきがあるのは、公正証書に記載される金額によって値段が変わってくるからです。
それに比べ離婚調停の費用は3,000円ほど。協議離婚で公正証書を作成するよりも断然に離婚調停は費用が安い!離婚調停は月に1度のペースでおこなわれるので、確かに時間はかかります。それに、調停は平日におこなわれるので、仕事を休まなければならないリスクもあります。
しかし、調停委員を通して話し合いをおこなうので、感情的にならずに冷静に話を進めることができます。感情的になって損をすることがあっても、得することは一つもありません。調停をおこなうメリットはとても大きいと思います。
離婚調停は費用をかけずにおこなえます
調停が不成立に終わるかもしれない、ということは常に想定していました。相手が離婚を拒否し続けたり、調停当日に裁判所に来なければ調停は不成立に終わってしまいます。
もしそうなれば、離婚裁判も視野に入れ、離婚にお金をつかうなんて納得がいかないけど、そのときは弁護士をお願いするつもりでした。
離婚調停に法律は関係ありません。私がどういう理由で離婚を希望し、今後どうしたいのか?相手はどう考えているか?それが話し合いの論点でした。
離婚相談にも費用はかかりません
裁判を想定していた私は離婚調停を申し立てる何ヶ月も前に、まずは法律の無料相談がしたいと思ってネットで検索してみました。『ア〇ィーレ法律事務所』に電話しましたが、こちらは相手が浮気・不倫をしている場合の離婚相談のみ、最初の1回が無料相談ができるとのことでした。
が、その電話で教えてもらったのが『法テラス』です。「国がやっている弁護士の無料相談なので、そちらでご相談されては?」と教えてくださったのです。法テラスで無料相談できるのは3回までで、私は1回だけ相談しました。
私が法テラスで得たもの
実は、法テラスではあまり実りある相談にはなりませんでした。でも、なんだか少し自信が持てたんです。弁護士が言うには、「そんなもん、早く実家に帰って別居して、離婚しぃ~!」でした。なるほど、法律の専門家が言うなら、やっぱり離婚すべきなんだな、と確信がもてました。
まず法テラスで法律相談してみては?
本当は弁護士に相談してみたいけど、お金がかかるしどうしよう?と悩んでいる人がいれば、『法テラス』を利用してみてはいかがでしょうか?私はちょっと薄っぺらい相談内容になってしまいましたが、これは質問内容をきちんとまとめることができていなかった自分に責任があると今でも反省しています^^;
まとめ
法律相談は無料でできるし、離婚調停は3,000円ほどの費用でできるし、お金をかけずに調停はおこなえます。
ただ、精神的に本当に疲れます。私は同居中に離婚調停の申立書を郵送、そしてDVシェルターへ避難しているあいだに調停期日通知書が届き、別居が始まりました。
別居開始から調停が始まるまで毎日、元旦那からの連続メールや着信でかなりイライラ、いつか発狂するかもと自分で自分が怖くなりました。かなり神経が過敏でした。調停が続くということは、こんな状態がずっと続くということ。きっと精神的にやられていたと思います。
私の場合は、離婚調停が第1回目で成立したことが本当に救いでした。
離婚調停をおこなうには費用の心配はありませんが、気持ちの準備が必要です。離婚を考えているときというのは、相手に何をされたとか、こんなことを言われたとか過去のことを考えがちです。
でも、本当に考えなければいけないのは、今後あなたはどう過ごしたいか?ということ。近い将来のことを考えるほうが調停はスムーズに進みますし、気持ちもラクになると思います。